― 曲げと溶接に現れる「現場力」の違い ―
精密板金加工は、
レーザーやタレパンなどの設備性能が注目されがちですが、
実際に製品の完成度を大きく左右するのは、その後の工程です。
今回は、
ティー・エム製作所の精密板金の中でも、
特に品質差が出やすい 「曲げ加工」と「溶接工程」 についてご紹介します。
1. 精密板金加工の完成度は「後工程」で決まる
レーザー加工機やタレットパンチプレス(タレパン)による切断工程は、最新設備の導入により、ある程度の品質が保証されやすい時代になりました。
しかし、製品としての本当の完成度を左右するのは、その後の工程です。
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曲げ加工
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溶接・組立
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表面仕上げ
これらの工程は、”「設備性能 + 人の判断 + 工程設計」”がそのまま形になります。
特に量産品においては、この安定性が「組立のしやすさ」や「不良率」、さらには「最終的な製品コスト」に直結します。
2. 曲げ加工の「差」:累積誤差と干渉を防ぐ緻密な設計
曲げ加工は、使用する金型や機械設定によって、一見どこでも同じように仕上がると思われがちです。
しかし、だからこそ細部への配慮が欠けると、量産時に大きな差が出てしまいます。
ティー・エム製作所では、特に以下のリスクを事前に想定し、最適化を行っています。
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曲げ順の最適化: 寸法ズレや製品同士の干渉を徹底的に排除。
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累積誤差の管理: 曲げ回数が多い製品でも、最終寸法が狂わないための設計。
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材質ごとの調整: 板厚や材質(鉄・ステンレス・アルミ)による戻り量(スプリングバック)の計算。
こうした細かな調整の積み重ねが、「図面通りなのに組み立てにくい」というトラブルを防ぎ、量産時の安定性を支えています。
3. 溶接工程:歪みを抑え「塗装」を美しく見せる技術
溶接は単に部品をつなぐだけの作業ではありません。
熱による「歪み」をどう制御し、強度と見た目をどう両立させるか。
ここが職人の判断力と経験の差が最も顕著に現れる工程です。
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熱歪みの抑制: 溶接順や治具の工夫により、後工程に影響を与えない精度を維持。
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仕上げのクオリティ: 塗装後に溶接跡が目立たないよう、最適な肉盛りとサンダー仕上げを実施。
溶接工程を単独で考えず、”「後の組立や塗装がどうなるか」”を常に意識することで、製品全体の価値を高めています。
4. 安定した板金品質が、すべての工程を「楽」にする
精密板金の精度が安定していると、次のような連鎖的なメリットが生まれます。
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組立がスムーズ: 現物合わせの微調整が不要になり、工数が削減される。
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手直しが激減: 不良品によるライン停止のリスクを回避できる。
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塗装が美しく仕上がる: 歪みのない下地があるからこそ、焼付塗装の美しさが際立つ。
塗装までを自社一貫で手がける弊社だからこそ、”「後工程を楽にする板金」”こそが、お客様にとっての真の利益であると考えています。
まとめ:設備と職人技の掛け合わせで、製品価値を最大化する
精密板金は、最新設備だけでも、個人の職人芸だけでも成り立ちません。
工程全体を理解し、「製品としてどうあるべきか」を考え抜く姿勢が重要です。
ティー・エム製作所は、武蔵村山市と瑞穂町の2つの拠点を活かし、量産品であっても一切妥協のない精密板金加工・塗装を提供し続けます。
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