2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

株式会社ティー・エム製作所では、
本社(精密板金)と瑞穂町工場(ライン塗装)が常に連携しながら品質をつくる体制を取っています。

社内に板金と塗装の両方があることで、
品質のブレを防ぎ、安定した仕上がりを実現できるのが大きな強みです。

今回は、実際に社内で“最初に必ず共有しているポイント”を紹介します。


① 板金側が把握している「重要面・見え方」を塗装へ共有

板金工程では、

  • どの面が最終的に“見える面”になるのか

  • どこが擦れやすい・傷が入りやすいか

  • お客様が特に気にされる箇所

といった「図面だけでは分かりにくい情報」を把握しています。

そのため、板金→塗装へ以下のような共有を行っています。

  • 重要な見た目面の優先順位

  • 傷やムラが出やすい部分

  • 塗膜が付きにくい箇所の注意点

この共有があることで、

塗り残し・ムラを防ぎ、品質の再現性が高くなる
というメリットがあります。


② “吊り・置き・治具”など製品に最適な塗装方法を両方で判断する

ライン塗装といっても、製品ごとに最適な塗り方は異なります。

  • 吊った方がムラが出にくい形状

  • 逆に置いた方が安定する製品

  • 特殊形状は治具が必要な場合

など、製品ごとに最適解が違うため、
板金の構造理解 × 塗装の塗りやすさ を組み合わせて判断します。

板金は「どこが強いか・弱いか」を理解しており、
塗装は「どこが溜まりやすい・ムラになりやすい・ゴミがつきやすい」等を判断できます。

片側だけでは判断できない“精度の高い塗装方法”が決まるのが社内連携の強み。


③ 吊り穴は“既存の穴を活かす”のが基本。必要な場合のみ最小限の提案

ライン塗装では基本的に吊り塗装が中心ですが、
実際にはほとんどの製品に 既存の取付穴や加工穴 があるため、
まずは その穴を使って吊れるかどうか を板金・塗装で確認します。

通常の流れはシンプルで、

  1. 図面+現物で、既存穴で吊れるか確認

  2. 問題なければそのまま吊り方法を決定

これが基本です。

ただし、まれに以下のようなケースでは、
最小限のご提案をすることがあります。

  • 吊り方向が安定しない

  • 仕上がりを最優先したい形状

  • お客様から相談があった場合

その場合のみ、

「もし可能なら、この位置に小さな穴があると仕上がりがより安定します」

といった最小限の提案を行う場合があります。

ただし、こちらから積極的に穴あけを依頼することはほぼありません。


④ 図面・現物をすぐ共有できる“距離感”が短納期と品質を支える

板金と塗装が別会社の場合、
ちょっとした確認でも数日~1週間かかってしまうことがあります。

しかし当社では、

  • 板金と塗装の距離が近い

  • 図面や現物をその場で確認できる

  • お互いの担当者がすぐ相談できる環境

になっているため、

手戻りが少なく、短納期でも安定品質が実現できる
という大きなメリットがあります。


まとめ

  • 板金の“重要面の理解”を塗装へ共有

  • 塗装方法は板金 × 塗装で最適化

  • 吊り穴は既存の穴を活かすのが基本

  • 問題がある場合のみ最小限の提案

  • 近い距離で相談できるから品質も納期も安定

 

■ . お問い合わせについて

板金加工や塗装についてのご相談、試作依頼、工場見学など、
お気軽にお問い合わせください。

〈本社・工場〉
〒208-0023
東京都武蔵村山市伊奈平2-40-2
TEL:042-531-7073
FAX:042-531-2812
https://tm-s-co.jp/
〈塗装工場〉
〒190-1201
東京都西多摩郡瑞穂町大字二本木380-14
https://paint.tm-s-co.jp/

それではまた次回!!

 

次の投稿

板金と塗装が同じ会社にあるメリットとは?コスト・納期・品質が安定する理由

金 12月 12 , 2025
株式会社ティー・エム製作所では、精密板金(本社)と […]