板金加工や塗装を外注する際、
「どこに頼むか」と同じくらい大切なのが
「どう頼むか」 です。
特に、
板金と塗装を別々に手配している場合や、
量産・継続生産を前提とした製品では、
依頼の仕方ひとつで品質や納期に差が出ることがあります。
この記事では、
設備や工程の紹介ではなく、
板金・塗装をスムーズに進めるための「考え方」をお伝えします。
1. 図面があっても起きる“製造側の調整”
「図面がある=問題なく進む」
と思われがちですが、実際の現場では、
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図面通り作れる
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ただし、量産や塗装を考えると微調整が必要
というケースは珍しくありません。
これは設計や図面が悪いのではなく、
図面上では見えにくい要素が、製造段階で見えてくる
というだけの話です。
2. 板金と塗装は、別工程でも“別物ではない”
板金と塗装は工程としては分かれていますが、
製品として見れば完全につながっています。
例えば、
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板金形状によって塗装の仕上がりが変わる
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塗装条件によって、見た目や品質の印象が変わる
つまり、
どちらか一方だけを見て判断すると、全体最適にならない
ということです。
3. 一体で依頼することで減る「調整コスト」
板金と塗装を別々に依頼すると、
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誰がどこまで判断するのか分からない
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トラブル時の原因切り分けに時間がかかる
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納期調整が複雑になる
といった“見えないコスト”が発生しがちです。
一体で依頼することで、
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工程間の確認が社内で完結する
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情報の伝達ミスが減る
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調整にかかる時間が短縮される
といったメリットがあります。
4. 「変更」ではなく「共有」が大切
製造を進める中で、
気になる点が出てくることはあります。
その際に重要なのは、
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勝手に変えない
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必要なときだけ確認する
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判断はお客様側と共有する
というスタンスです。
板金・塗装をまとめて依頼する場合、
こうした共有がスムーズに行えるかどうか が、
最終的な満足度を大きく左右します。
5. こんな方に向いている依頼の仕方です
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板金と塗装の外注管理をシンプルにしたい
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量産を安定させたい
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社内で細かい調整をする余裕がない
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品質と納期を両立したい
「全部お任せ」ではなく、
安心して任せられる範囲を整理したい方 にとって、
一体での依頼は有効な選択肢です。
最後に──“作る”だけでなく“まとめる”という価値
板金加工も塗装も、
単体では完結しません。
製品として成立させるには、
工程同士がうまくつながることが重要です。
ティー・エム製作所では、
精密板金と塗装を社内で連携させながら、
製品を最終工程まで確実につなげています。
「どう作るか」だけでなく、
「どう進めるか」も含めて相談したい。
そんなときに、選んでいただける存在でありたいと考えています。
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それではまた次回!!