こんにちは、ティー・エム製作所です。
前回は「一貫対応で管理がラクになる」というお話をしましたが、今日は**「一貫対応だからこそできる、一歩踏み込んだVE提案」**についてお話しします。
私たちは基本的には設計会社ではありませんので、お客様からいただいた図面の通りに製作いたします。
(もちろん、設計からも承っております。)
しかし、図面をパッと見た瞬間に、板金担当や塗装担当が「あ、ここはお客様に確認・提案したほうがいいかも」と気づくポイントがいくつかあります。
そんな、板金と塗装の両方の現場を持っているからこそできる「現場発信のVE提案」の事例をご紹介します。
1. 塗装用の「吊り穴」のご相談
塗装ラインに製品を流す際、必ずどこかに引っ掛ける場所が必要です。
図面を見て「どこにも引っ掛ける場所がないな」という時、私たちは無理やり塗って跡を残すようなことはしたくありません。
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現場の対応: 「目立たないこの位置に、塗装用の穴をひとつ追加してもいいですか?」と、事前にお客様へ確認するようにしています。
勝手に開けることはしませんが、完成した後に「吊り跡が目立って困る」というトラブルを、事前の確認で防ぎたいと考えています。
2. 「ネジ穴(タップ)」への意識
板金でタップを立てた後、そのまま塗装をしてしまうと、塗料が穴の中に入ってネジが入りづらくなることがあります。
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現場の対応: 塗装現場を熟知しているからこそ、「ここは後でボルトが入る場所かな?」と気づくことができます。もしマスキングのご指示がなくても、重要な箇所に見える場合は「ここは保護が必要ですか?」と逆提案させていただくことがあります。(※ご指示をいただくのが一番確実ですが、気になる点は確認させていただきます)
3. 溶接の「肉盛り」と塗装のバランス
溶接のビード(盛り上がり)をどれくらい削るのか。これも塗装の仕上がりを左右する重要なポイントです。
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過剰な仕上げ: 削りすぎて強度が落ちてしまう。
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不十分な仕上げ: 塗装後に凸凹が目立ち、高級感が損なわれる。
私たちは、その製品が「目に見える意匠品」なのか「内部の構造パーツ」なのかによって、溶接の仕上げレベルを判断します。
**「どこまでやるのが、お客様にとってベストか」**を工程間で共有できるのは、板金と塗装が隣り合っている一貫体制の強みです。
4. 図面の向こう側を考える「現場のVE提案」
お客様からいただいた図面を、ただその通りに作る。それは工場の基本です。
でも、私たちはもう一歩進んで、**「どうすればもっと綺麗に、安く、長持ちするか」というVE提案(バリューエンジニアリング)**を大切にしたいと考えています。
「この形状だと、塗装時に塗料が溜まりやすいので、少し逃がしを作りませんか?」 「ここは隠れる場所なので、仕上げを簡略化してコストを抑えられませんか?」
こうしたご提案ができるのは、私たちが板金と塗装の両方の現場を持っているからです。
まとめ:私たちは「作るパートナー」でありたい
図面と塗装の「仲」を取り持ち、お客様の製品をより確実に仕上げる。
「ここ、どうしましょう?」という私たちからのちょっとした確認や提案は、お客様の製品価値を高めるためのコミュニケーションだと思っています。
板金から塗装まで、安心してお任せいただける理由が、こうした日々の現場の会話の中にあります。
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